ログハウスの夢木香(ゆめきこう)

2003.11.29

また１週間程フィンランドに行って来ました。１１月下旬のフィンランドはもうすっかり冬景色です。一日の大半が夜で、朝は９時を過ぎないと明るくならないし、逆に午後３時にはもうすっかり暗くなってしまいます。昼も明るいと言ってもこちらの曇り時のスッキリしない程度の明るさです。一日がなんだかメリハリがなく、毎回朝７時ごろ起きていたのですが、暗い時に寝て、暗い時に起きて、暗い時に朝食を取る！これ結構ストレスが溜まります。フィンランドの人は我慢強いのだ。さて、今回は関空から直行便のフィンエアーに乗ってヘルシンキまで１０時間の旅でした。相変わらず乗客のほとんどはツアーのお客で、たぶんこの時期はオーロラを見るツアーなのでしょう。ヘルシンキから国内線に乗ってもっともっと寒いユバスキラあたりまで行くようです。だからヘルシンキで降りる人はごくわずかでした。フィンランド人に言わせると、オーロラを見るためだけにはるばるフィンランドまで来るありがたい人は日本人ぐらいだ、と言っていました。
さて、今回の出張の最大の目的はホンカカルタノ社と夢木香の資本提携の実行捺印のためです。２００３年１１月に事実上お互いにお互いの会社の株の一部を持ち合い、より深い信頼関係が築けました。もう夢木香とホンカカルタノは同じ会社です。

今回遊びの部分は雪山でのウサギ狩りでした。彼らのハンティングに対しての感覚は、日本人の小鮒釣り程度の事のようです。休みの日には皆で集まってワイワイやりながらハンティングする。これが極寒の土地に暮らす彼らの冬の楽しみのようです。この日、７人ほどのハンターが集まって１羽のウサギを射止めただけでした。それより焚き火の周りに集まり、木の枝に刺したソーセージを火に炙りながら会話をするのが楽しそうでした。射止めたウサギはその場でお腹を裂いて内臓を出し、それを一番活躍した犬にあげるのがルールのようです。そして肉はその日の夜、我々の食卓に上り、鶏肉に似た味だったように思います。カルタノの社長であるへイッキさんがおかわりをしているのを見て、農耕民族である日本人と狩猟民族であるフィンランド人の魂の違いを、私の時差ぼけの頭で感じたのを覚えています。
写真は女性ハンターと寒さに震える私です→

2003.11.20

以前にも同じような事を書いた。
イラクで今日もまたアメリカ兵がテロの標的になって死亡した。ただその影でイラク市民の犠牲者の事はほとんどニュースでは取り上げられない。ある日突然銃を持った兵士が自分たちの家に乱入し、自分の頭に銃口が突きつけられた時、我々はどれほどの恐怖を感じるのか！実際に幼い姉妹が本当に歯をガタガタ震わせて壁の隅で震えている映像が流れた。この映像は映画ではない。実際に今自分たちが生きているこの時間、この瞬間に起きているのである。私たちはそれをどれほど現実として認識しているのだろうか。私たちが家族で食事をしている時、友人としゃべっているその同じ時間に、ほんの数万キロしかはなれていない所で人は恐怖し殺されている。
これは別の世界で起きている事ではない。それとは別に北朝鮮で飢えに苦しんでいる人たちがいるからと新潟で活動しているNGOが人道支援として北朝鮮に毎年米を送り続けている。それが今の日本では拉致問題がクローズアップされその行為に対して多くの批判が寄せられているらしい。しかしその批判にもめげないで、彼らはこれからも米送りを続けると言う。正しいとか間違っているとかの問題ではなく、飢えた人がいるという現実の中でやはり人として見て見ぬ振りをしていられない、何かしてあげたいその心から、、、と言う。日本の子供達に飢えを理解させる事は無理である。それほど日本は豊かである。でも隣の国で子供が飢えに苦しみ病気で死んでいく、これも今私達が共有している同じ時間に起きている事実である。そして、この豊かな？日本でしつけと称してまともに食事を与えないで５歳の女の子を幼児虐待で殺してしまった母親と祖母がいる。直接の死因は飢えではないらしいが、その子はお腹が空き過ぎて、うどん粉をなめていた事もあるらしい。体重は普通の子の三分の二しかなかった。こんな、耳をおおいたくなるような話が今、日本のどこかで毎日のように起こっている。私たち日本人はいったいどうなってしまったんでしょうか？自分だけ幸せであれば良いのでしょうか？道徳心、人情、他人への思いやり、何かすごく大切なものを私達日本人はどこかに置き忘れて来てしまったのでしょうか？そう言う私も何もしていません。でも少しだけ謙虚に生きて行きます。

2003.11.18

最近これを書くのが少なくなっている自分に承知していながら書かないのは怠慢ですね。さて、今年も残すところ１ヶ月と少しです。一年が早すぎる！絶対過去を振り返らないと自分で決めているので、今年がどんな年だったかとやはり振り返るつもりもないが、光陰矢のごとしである。さていつの間にか随分生きて来たようだが、過去を振り返るのは死ぬ寸前で良い訳だから、今はとりあえず先を見て、来年を見て、また色々ありそうで楽しみだなあーと思うようにしている。そうなんです、何でもかんでも良い方に考える事にしているんです。それとは逆にいやな事は早く忘れるようにもしています。もしいやな事が起きたり思い出したりしたら、無理やり顔を笑顔にして（コツは口をつむったまま横にめいっぱい広げ、目を細めると誰でも笑顔になります）そしてニコって笑い、３秒間そのままの顔でいて、本当にニコっという気分になった瞬間！！（ここがポイント）別の楽しい事を考えれば良いのです。簡単でしょ！ただこれはあんまり人前ではしないほうが良いかも。いい年の中年がいきなり歩いていて＜にたっ！＞（この場合本人は＜ニコっ＞のつもりでも他人は＜にたっ＞にしか見えない）大きな大きな誤解を招く可能性があるので。ではでは、今年も残り少なくなってきましたが、皆様ニコっと笑って過ごしましょうネ。
ホテルに泊まった時、大きな鏡の前で自分の顔を見て、代理店会議も近い事だし、たまにはヒゲでも剃ったら少しはキリッとするかも、と思い全部剃ってみた。結果は余計に締まらない顔になった。失敗！失敗！やっぱりヒゲは伸ばすことにしよう。

2003.11.2

１０月中旬、打ち合わせのために久々にカナダに行って来た。今回もかなりハードなスケジュールで、向こうでは４泊しかしていない。夕方５時頃こちらを飛び立って現地には当日の午前１１時に着き、時間がもったいないのでそのまま夜まで視察と打ち合わせの繰り返し。頭の中は完全に睡眠モードである。それもそのはず現地では午前１１時でも、日本時間にすると夜中の１時にカナダに着いた事になるわけで、それから打ち合わせをするという事は一睡もしないで徹夜で仕事をしていることになる。打ち合わせの最中でもちょっと油断すると椅子に座ったまま寝てしまうのである。そんな調子で仕事をし、少し時差ぼけが直りかけた時にはもう日本に帰らなければならなくなる。そして、またまた今月はフィンランドに１週間ほど出張が決まっている。先月はカナダに行き今月はフィンランド行く・・・海外出張に憧れている人がいたらいつでも代わってあげたい。もう私の歳では限界にきていると感じる今日この頃です。。。ただ、今回のカナダ出張は時間が短かった割には成果が大きかったので、それを徐々に皆様に還元出来ると信じています。
それから、今回もカナダ行きでつくづく感じた事は、高速道路が全て無料であること！これはカナダに限らずフィンランドも同じで、日本にいると高速道路＝有料道路とあまり違和感がなく肯定的にとらえてしまいがちだが、海外では道路を走るのにお金を払って走ると言う感覚はありえないのである。今回の衆議院選挙で民主党が高速道路無料化を公約にあげているが、ぜひ実現してもらいたいもんである。道路はタダ！これ海外ではあたりまえです。
写真は、スキーのメッカ、ウイスラーでの昼食時のショットです、雲ひとつない日本晴れ？カナダ晴れでした。忙しい中での少しだけホッと出来たひと時でした。

ログハウス造りのプロフェッショナル集団･･･夢木香 - フィンランドログハウス･カナディアンログハウス･個性派住宅・檜ログ･ミニログ･薪ストーブ

夢木香は、名古屋を拠点に、愛知、岐阜、三重、ほか地域でログハウス、個性派住宅を建築中！

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